このレビューはネタバレを含みます
アングラ青春映画の金字塔
デトロイトが持つ街全体に漂う幸の薄さのようなものをひしひしと感じた。
バトルで始まり、バトルで終わる。
言葉が出ないシーンから、言葉を出させないシーンで終わる。
プロットがとてもよかった。
エミネムの生活環境や取り巻く人間関係の複雑さが、シンプルにわかりやすく描かれていて、とても良かった。
仲間と共に汗水垂らしてライバル倒すぞ!といった内容の青春映画はいくつもあるが、そこにヒップホップ特有のダークさを加えるとここまで味のある映画になるとは。
ラップシーンで観客にウケるワードは、ヒップホップ初心者かつ日本語話者の私には中々理解しづらいものだった。映画を見るには勉強が必要だと痛感した。
それでも楽しめる内容だった。とてもいい映画。