パーフェクト・ストレンジャーの海のネタバレレビュー・内容・結末

終盤にびっくりポイントを用意することで誤魔化そうとしているが、それまでの部分にツッコミどころが多すぎる。
2007年というのは今から見ると少し前とはいえ会社のセキュリティがこんな甘いことはないだろうというのがある。それ以外から一つだけ挙げるなら「パーフェクトストレンジャー」というタイトルからしてひどく、（劇中終盤のモノローグにより）エロチャットの相手が見ず知らずの他人だと思い込んでしまうが実はそうではなく……という部分に込められたタイトルだと思われるものの、実際の作品中ではエロチャットが後付けレベルの存在であり、たいした意味を成していない。別にエロチャットがなくても社長の下半身事情は社内に広まっていて、記者の潜入調査とか関係なく外に出るのは時間の問題だったとしか思えないし。
タイトルのためにエロチャットを後付けして、あと身近な者の狂気をスパイスとして入れればびっくりさせられそうだしいいんじゃないかなという、かなり雑な考えで作られた作品に感じてしまった。