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あの頃ペニー・レインとのtayaのレビュー・感想・評価

あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)
4.8
15歳の少年がロック批評家としてとあるロックバンドのツアーに取材で同行する
その中での友情、初恋、親からの自立を描いた青春ドラマ

家出した姉がベットの下に隠したロックンロールに自由を見出し、ロックの批評家の道に進むウィリアム
ロックバンドというの憧れの世界に入り込み、その魅力に引き込まれるとともに、現実も知ることとなる

15歳という年齢ながら厳格な母の教えに対して反抗するのではなく、その中にある愛に気づくことができる優しさの持ち主であるウィリアムによって、才能はあるがろくでなしで音楽への愛を忘れたギタリストのラッセルと、本名を捨ててロックバンドの追っかけとして幻想の中に生きるペニーレインが自分の本当の人生を取り戻していく

1970年代のロックンロールは瀕死、商業化の波に晒される
ウィリアムがツアーに同行したスティルウォーターも例外ではなかった
カウンターカルチャーという一つの時代の終焉に生きる人々の恋と友情と家族愛
心温まる感動とヒリヒリするような切なさに涙が溢れる
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