映画初心者

アメリカン・ギャングスターの映画初心者のレビュー・感想・評価

3.0
普通の犯罪映画。

「ヒート」の様なよくある刑事と犯罪者の戦いを描いた映画。
しかし、「ヒート」とは違い、中だるみをしており、また終盤の展開が雑すぎるように感じました。

原因の一つとして刑事と犯罪者の描写に差があったからだと考えられます。犯罪者側の人間であるフランク・ルーカスの描写はしっかりされており、どのような人間でどのようにして成り上がったのかがよくわかりました。
しかし刑事側の人間であるリッチー・ロバーツの人物描写は全然されていませんでした。なぜリッチーは検察官になろうとしていたのか?離婚の原因は?何よりなぜリッチーは検察官をやめて弁護士となりフランク・ルーカスの弁護を担当したのか?観客が気になったことをしっかり描写できていないのでリッチー・ロバーツがどういう人間なのかわからずもやもやしました。

この映画は実際に起きたことをベースにしているそうですがそれをリアルに再現しようとしたけどリッチー・ロバーツの取材が上手くいかなかったのが原因なのではないかと思います。

終盤の展開もただ起きた事実をそのままさらっと描いただけで何のひねり、演出もありません。この程度の描写しかできないのならフランク逮捕から後はモノロークで良くない?と感じてしまいました。

実話ベースの映画でありながらこの程度の描写しかできないのならもっと上映時間を短くできたと思います。この内容で2時間半は長すぎかな。
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