tabi

秋刀魚の味のtabiのレビュー・感想・評価

秋刀魚の味(1962年製作の映画)
3.9
小津作品を観るのは東京物語に続いて2作目だけど、笠智衆の鷹揚とした佇まいが好み。
友人の生活、恩師の生活を見聞きする中で徐々に気持ちが変わっていく流れは丁寧に作られているなと感じる。
今は映画やドラマが溢れてるから、新規性が求められてしまうけど、この頃の作品はそう言った枷がないからシンプルなストーリーでかえって贅沢に感じられる。
手ぐらい握ってるって台詞に恋愛観の違いが現れていた。親子の距離感や男女の距離感がたった数十年で大きく変わっていることが心底興味深い。
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