とにかく画がいい。映像だけでずっと観てられる。
特徴的なローアングルの構図が豊かな色彩と掛け合わさることで、他の追随を許さない圧倒的な深みを生み出している。
食器や電話の光沢がいい。温かみも冷たさも…
山田洋次、伊丹十三、ときて初小津……
静かな日常過ぎた
何も起きない…
自分がサラリーマン家庭じゃないからかしら?
親父と息子の会話、不自然すぎる…口や手が出ない…
あと、嫁に行け、とか、娘を片付…
「ひとりぼっちか」と呟く平山の哀愁が良かった。常に画面の中央に人が居たからこそ、伽藍堂となった屋内のカットには余計淋しさが漂っていて最終盤の悲しみの潜む静謐さの演出に深みが出ていたと思う。
人生の流…
小津安二郎の幕引き
小津が描いた「日常」への眼差しが、彼が去って以降世の中が少しずつ薄れていったように感じずにはいられない。
この作品の当時の日本は、精神と物質の狭間にある過渡期で、これ以降精神性が…
会話に毒っ気や諧謔味があり、机を囲って酒を交わすシーンなど、画に無駄な動きがなく、会話の機微が浮かび上がってくる。
人間集まれば陰口や愚痴で盛り上がり、独りになれば淋しさを纏う。
孤独や諦観を感じる…
『東京物語』にも通じる、小津のシーンの飛ばし方が素晴らしい。本来なら映画のクライマックスとして描かれそうな場面を、あえて描かない。『東京物語』であれば母の死の瞬間、『秋刀魚の味』であれば娘の結婚式が…
>>続きを読む頭部の切れた男性の長身が、ローアングルのショット内で、フレーム内フレームの一部みたいなポジションを占めていて、その例外としてずっとふにゃふにゃして情けない「ひょうたん」先生がいて、笠智衆がその人の身…
>>続きを読む©1962松竹株式会社