秋刀魚の味の作品情報・感想・評価

「秋刀魚の味」に投稿された感想・評価

uzwuzw

uzwuzwの感想・評価

4.5
立て続けに小津作品を観ると、設定やセットが似てることもあり年による暮らしの変化に気がつく。スーツはやや細身になり、家電が登場する。会話のテンポは少しゆったりすれど、変わらないリズムが心地良い。
笠智衆の「いやあ」「そうかい」が堪らないし、佐田啓二の「いいんだ」がカッコ良すぎる。。名優しかいない。素晴らしい。
上手く行き過ぎない日常の葛藤、哀愁が描かれた、見事な作品だった。
引き続きノスタルジック・モード。

1962年公開の小津安二郎監督作品。同氏の遺作でもある。モノクロの印象が強い小津作品であるが、この頃になると映像はカラー。それもあって、古典的な映画と言うより、現代に繋がる作品としてのリアリティを感じる。

今作のテーマも、同氏の作品に多い父と娘の関係。まだ見合い結婚が多かった時代の娘の縁談について思い悩む父親の姿を笠智衆が好演している。冒頭では会社の上司が女子社員に対して「結婚はまだかね? 良い人が居るんだがお世話しようか?」と言ったやり取りが当たり前のように出てくる。現代であれば即セクハラ扱いであるが、当時はこんなやり取りが当たり前のように交わされていたのだろう。

本作が公開された1962年と言えば、終戦から15年以上経っているわけだが、主人公は元海軍で駆逐艦の艦長を務めていたという設定で、まだ終戦の続きといった雰囲気が描かれている。酒場で戦友と再会し、軍艦マーチを聞きながら敬礼のポーズを取るシーンには、僕達戦後世代からは想像もつかない重みがある。

冒頭で「小津安二郎の遺作」と書いたが、僕がこの作品でまず感じるのは、彼の監督としての手腕ではなく、故・笠智衆の圧倒的な存在感である。長台詞を朗々と語るシーンも無いし、泣かせるシーンも無い。ただそこで佇みながら思いにふけるその姿だけで、父と娘の関係や、敗戦を受け入れ現代に生きようとする男を演じる。こんな俳優、他にはなかなか思い当たらない。
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.5
2014/2/9鑑賞(鑑賞メーターより転載)
小津安二郎の遺作でありながら、その小津節とも言うべき家族の描写、子を想う親と親に理解してほしい子という共感を覚えざるを得ない気持ちのやり取りが、いつもの如くのんびりした時間経過の中で淡々と綴られる、殊更に小津映画らしい映画。毎度同じような設定なのに毎回浸ってしまうのが不思議だなあ...クライマックスで路子が発した「お世話になりました」の言葉は、単なる劇中での娘から父への言葉ではなく、これを置き土産に旅立った小津からの鑑賞者そして日本文化への遺書という意味合いもこもっているように思えてならない。
ととり

ととりの感想・評価

4.0
登場人物がとても愚かしくてとても愛おしい。
笠智衆さんの「そうかい」の心地よさ。
とんかつにビール。
tofufreak8

tofufreak8の感想・評価

4.5
沁みる。
そして女性達のビジュアルレベルと品の良さが半端じゃない。
下手くそな論評は返ってしつれいになりますよって。

今回も父娘。
相変わらず素晴らしい間とローアングル。
A子

A子の感想・評価

4.0
秋刀魚の味、なるほど、、、
ずっと間違えて太刀魚って読んでたけど太刀魚の味ではないわ、、、
実は観てなかった、小津シリーズ第一弾にしました。
すべてのカットが美しい。
会話も面白い。

先に台湾映画ばかり観てたけど、小津先生の作品が、いかに台湾ニューシネマへと影響を与えているのかが分かった。
はあああ、観ていない映画が多すぎる、、
和尚

和尚の感想・評価

3.6
盛り上がりも盛り下がりも全くない、単調なペースの映画だけど。
話のまとまりも、キャラクターも、昭和の街並みも、演者も、演出も、全部がいいなあって思えた。
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