秋刀魚の味の作品情報・感想・評価

「秋刀魚の味」に投稿された感想・評価

小津安二郎さんの映画を見ると
日本語の美しさに背筋が伸びます。
同じ日本人として私は美しい日本語を使えているだろうか。

そして作品によって
夫婦の関係性、親子の関係性が少しずつ時代とともに変わる様子も細かく描かれているのも素晴らしい。
女性逞しくなっています。笑

いつの時代も娘が嫁に行く行かないは、
一大事。あー私もだいぶ心配かけてしまっているなと猛省。

家族をどこまでも温かく、
でも夢物語ではなくリアルに描く
小津安二郎さんの映画、
やっぱリアルに大好きです。
自分が生まれるよりも、もっというと私の両親が生まれるより前に作られた映画。
この時代の女優さんは皆、似たような声をしているなぁと思ったが、路子の表情が情緒的で、胸を打たれるシーンがいくつもあった。
やま

やまの感想・評価

4.6
小津安二郎最後の映画。
彼の映画は、ほんとに染みる。心に染みる。家族というものをずっと描いてきて、暖かい家族模様であったり、様々ものを描いてきたのに、最後の最後にこんな切ない映画にするなんて。最後まで独身を貫いた小津に娘が結婚していなくなるそんな気持ちが分かるのかとか思うのだけど、分かるらしい。だから僕にも伝わる。

奥さんを亡くし、独り身になったお父さん。そんなお父さんの面倒をみるために残る娘。周りの人に娘を早く結婚させなさいと急かされる。自身の再婚も勧められる。
彼がバーの奥さんが良いのだと、お母さんにどこか似てるんだと周りの人に言ってるが、息子曰く似てないらしい。そこからお父さんは、奥さんが忘れられないんだろうなとか考えさせられた。奥さんの姿をまた誰かを通してみたいのかなと。

仲間とのブラックユーモアたっぷりな嘘とか会話も面白い。小津安二郎の映画って何か大きなことが起きることはないけど、見入ってしまう。それは構図の美しさだったり、心地いい昔を感じさせる音楽だったり、色使いであったり、間に挟まれる風景であったり、登場人物たちの立ち振る舞いだったり、最高にいいとこづくし。

酔っ払って帰ることの多い笠智衆さん演じるお父さん。しかしラストの彼の振る舞いは大きな寂しさも持ち帰ってきたような雰囲気で、とても切なくなった。少し涙を浮かべてるようにもみえるラストだった。
あの大きな広い家にひとりぼっちはとても寂しいよ。

やっぱり小津安二郎監督の映画が一番好きだなぁ。
私の大好きな映画です。3度目ですが、やはり最高です。加東大介のバーでのシーンは言わずもがな、弟の好きな人がいると告白するシーンも最高ですね。「ちぃせぇんだ、ふとってんだ、かわいいんだ」と説明したあとに姉に飯はまだかと駄々こねるところまで愛おしいです。加えて、酔った父(東野英治郎)迎えた杉村春子が情けなくなり泣くところにぐっときました。繰り返し観たい映画です。
ozako

ozakoの感想・評価

4.0
2018/06
良い呑んべいの父とその娘。少し切なくなる作品。とても良かった。
親子の関係と人との付き合いの難しさと、楽しさが詰め込まれていた
いつまでも見てられる気がした映画だった
moco67

moco67の感想・評価

4.5
男親とはかくあるものかと映像から得るものが多かった。岩下志麻、美しい
Wakana

Wakanaの感想・評価

4.3
娘の結婚と老後の孤独。遺作ということだけあって老後の孤独の問題の方にフォーカスしがち。
意外に思うのが再婚を機に付き合いが悪くなった友人に笠智衆パパたちがぼやくところ。これまでの作品でも、お嫁に行った友達が約束をすっぽかしてがっかりみたいな、友情と結婚の微妙な関係を描いていたのだけど、おじさん同士でもやるなんて。確かに今作では、夫婦で一緒に働いて、一緒に台所へ立って、一緒に家のことをこなしている、より現代的なジェンダー観があった。60年代という時代の影響なのかな。寝てる夫のこと躊躇なく跨いでたしな〜
それにしても、小津監督には娘の結婚に何か特別な思いがあったらしいことは変わりない。娘が嫁いで家は少し静かになったけど、「おれが飯を炊いてやる」なんて言ってくれる優しい息子が残ってる。それなのに娘を失い(果たしてほんとうに?)「持つんならやっぱり男の子だね。女の子はつまらんよ。せっかく育てると嫁に遣るんだから」と言う笠智衆パパの瞳は物悲しい。
こづ堂

こづ堂の感想・評価

4.0
小津安二郎監督の映画は派手なことが起きないと聞いていたが、大した事件は全く起きないw それでいて心に染みる作品に仕上がっていて天才だなと思いました。ただただ人生だなぁと感じる作品。
masa1

masa1の感想・評価

5.0
先週に続いて小津安二郎 監督の遺作1962年「秋刀魚の味」
我々より10歳位若い世代の家庭を舞台にしたホームドラマで、笠智衆が同級生とすぐ集まって飲んでるのも、親近感アリアリ。
でもこのポスターの笠智衆はどうしても我々より歳上に見えるな(撮影時58才だって)
で、快活な岩下志麻が綺麗だった〜。昔の女優さんって綺麗なのね〜とっても新鮮だった。
岡田茉莉子の役が象徴的なんだけど、全体にユーモラスで、チャーミング。
そして、優しくて哀愁のある、とっても日本らしい映画だったよ。名作に会えた
もっと、小津作品観たいけど、GEOではこれでおしまい^^;
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