じみー

男の顔は履歴書のじみーのレビュー・感想・評価

男の顔は履歴書(1966年製作の映画)
3.5
闇市の店主たちと土地利権を狙う三国人結社の抗争が激化するなか、地主で沖縄帰りの軍医安藤昇は店主たちの訴えにも沈黙しているが、血気盛んな大学生の弟と朝鮮系の娘が射殺されると、憎悪の連鎖を断ち切るために立ち上がる。

得意のローアングルも精彩を欠いているし、マーケットの飲み屋での集団画なんかも緋牡丹博徒に見劣りする。沖縄の戦場を駆け抜けるカメラとガマの集団自決が強烈。安藤昇は終始異物でいい。血が滴る担架を下から見上げるのもよかった。
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