カメラ配置とカットの割り方が秀逸。
団子状態でも誰がどこにいるのかしっかりわかるのと同時に次の展開へ繋がる動きが映る。映像として面白い。
キャラクターが胸中を赤裸々に語るから映像の楽しい部分に目…
闇市を牛耳る三国人を蹴散らす動機と、弟を殺された復讐が混在しているし、安藤と中谷の戦友同士というつながりも、戦場ではぐれたまま、戦後に再会する。どれもつながりが薄い。関わり合いにならずに、避けること…
>>続きを読むローアングルをやり過ぎても面白くはならないんだということが分かる。車上からの射殺シーンや固定での格闘、破壊。固定でのシーン持続はぎこちなさが看過出来ないもので、執着の域にある。足元からのアングルの…
>>続きを読む【愛憎】
加藤泰は1957年の『恋染め浪人』から1966年の『骨までしゃぶる』まで、十年の間に東映で二十一本の作品を撮ってきた。それが『骨までしゃぶる』のあと松竹に請われ、同年に『男の顔は履歴書』…
安藤昇が安藤昇じゃない演技をやってるのが新鮮。この人はボソッとした話し方をする時には本物ならではの迫力があるのだけど、声を張り上げるとどうも間の抜けた感じになっちゃう。そこが素人とプロの差か。若かれ…
>>続きを読む66年、カラー、シネスコ。加藤泰が松竹で撮った作品。
在日コリアンとの対決を描いているから、レイシズム作品かと思ったけど、30分ぐらいでそうではないと分かってきた。安藤昇が沖縄で戦っていたシーンか…
闇市の店主たちと土地利権を狙う三国人結社の抗争が激化するなか、地主で沖縄帰りの軍医安藤昇は店主たちの訴えにも沈黙しているが、血気盛んな大学生の弟と朝鮮系の娘が射殺されると、憎悪の連鎖を断ち切るために…
>>続きを読む中原早苗がうるさくてゲンナリするし、説明口調もうるさいし、談合が多く最後になるまで見せ場も少ない。が、沖縄戦のローアングル横流しや洞窟のシーンは忘れ難いものとなっているし、加藤泰がやってたことが塹壕…
>>続きを読む松竹株式会社