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白鯨のjokerのレビュー・感想・評価

白鯨(1956年製作の映画)
3.5
白髪のメッシュと顔の傷、白鯨に喰われた足に鯨の骨で作った義足を着けてカツカツ音を立てて歩く船長。なんてカッコいい男なんだ。
そして、むちゃくちゃワガママで人の言う事を全く聞こうとしないし、自分の復讐のために自分はもちろん船員の命すらもかえりみない。しかし、とてつもないカリスマ性を持っている。
コレぞ船長オブ船長だと思ったけど、口を開くとまるでシェークスピアの様に(見た事ないので、イメージです)意味のわからない象徴的な表現をするので、女々しく聞こえて無骨な男が急に優男に見えました。

そんな船長と白鯨と呼ばれる、薄汚れた鯨の形をした発砲スチロールとの命をかけた闘いが始まりました。ロマンチストな船長は緑色に光ったファンタジーなモリで白鯨をブスブス刺すも、あまりにスムーズに刺さるので、まるで豆腐を針で刺している様に見えて痛々しい。凄まじい闘いの末と言えるほどの闘いもなく、逆の意味で驚きラストでした。
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