行徳きなこ

カケラの行徳きなこのレビュー・感想・評価

カケラ(2009年製作の映画)
3.1
ズルズルと流されるままに惰性で彼氏のと関係を続けるハル。ハルに好意を寄せるリコは流されることなくストレートに気持ちを表に出す。ハルはリコとの関係を築き始めても心のすき間は埋まらない。
リコの仕事は身体のパーツを作ること、身体は欠けても作ることが出来るが、心はそうはいかない。
部屋、服、トイレシーン処理しない脇など生活感は生々しいのに、女性どうしのラブシーンは「女の子って柔らかい」という台詞そのもののようなふんわりした雰囲気。
スカートを履かなかったハルが最後にミニのワンピースに着替えて外に出る。流されるままだった自分を取り戻したかのように。満島ひかりさんの独特な存在感が光ってます。
行徳きなこ

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