GON

麦秋のGONのレビュー・感想・評価

麦秋(1951年製作の映画)
4.5
【8/14 再鑑賞】
「大っ嫌いだよー」
「おじいちゃんツンボかい?」
「嘘つき、レールじゃないじゃないか」
クソガキのウザさと微笑ましさとリアルさ。

【7/21 再鑑賞】

【2021/6/16 初鑑賞】
大仏と海岸の美しすぎるショットだけで死ねる。最高。

小津さん2作目。
先日観た晩春が”父と娘”の物語とするならば、こっちは”家族”の物語。

家族物語ってことでガキんちょも絡むせいか、結構笑えるシーンアリ!?
ガキんちょ共はウザイことばっかしてるけど、それが物語の雰囲気を絶妙に優しくしてる。彼らが存在することで、この映画はただの結婚映画ではなく家族映画として成り立っていると言っても過言ではない!
まぁ一番笑ったのは専務さんの笑い声なんですけども!あの人笑い声のクセ強すぎ!

そして構図以外で小津さんのセンスが飛び抜けてるなと思ったのが既婚組VS未婚組の口論のシーン。「私帰るわ!」と言いつつちょっと離れた席に移動しただけで引き続き口論をする。
こういうほんのちょっっとした動作に拘ってユーモアを持たせるのが流石っす。

ラストの麦畑のショットは風情があるとかどうとかいう次元ではなくて、単純に映像の力強さにシビれる。
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