小津監督、2作目。
紀子三部作のうちの一つ。
小津さんにとって家族が一番いい時は家族が終わる前なのだと思った。
固定カメラの多い小津さんが唯一クレーンを使うシーン。
どのシーンもデザインされてい…
小津安二郎作品の中でも、個人的には『東京物語』に並ぶ傑作。
大きな事件は何ひとつ起きない。けれど、結婚をめぐる家族の何気ない会話や日常の積み重ねの中に、人が生きることの喜びと寂しさが見事に描かれて…
この作品での原節子の重層的な表現は、世界にもちょっと例がないような魅力的なものだろうと思う。身振りが華やかで、笑顔など絶妙に愛嬌があって、立派な主張を堂々と明確に貫き、当人にも分からないような崇高な…
>>続きを読む小津作品の神髄は会話劇であるとあらためて感じる
現代とは違ってだいぶセリフ調だけど、その内容は極めて世俗的な会話調。そしてセリフによる説明が一切ない。それが日常を切り取ったような生き生きとした場面…
娘が嫁ぐことを描いた作品。娘は上司が勧めた縁談相手ではなく、自分で選んだ人と結婚することに決める。そのことに対して家族の反応は芳しくなかった。勧めた縁談相手よりも収入は低く、地方へ移り住むことになっ…
>>続きを読む「晩春」に比べるとジメジメしてなくて爽やか。笠智衆は実年齢相応の中年役だが、見慣れた姿でないものだから、やたら若々しく見える。
ここに出てくる人たちの生活は豊かだ。終戦から5年程のあの時代に、ショー…