家族の形が移りゆくさまを時にコミカルに時に切なく描いていて、見どころがたくさんある楽しい映画だった。今まで観た小津作品の中でも1、2を争うくらい好きかも。
紀子(原節子)と親友アヤ(淡島千景)の二…
日常がドラマになる。それを小津さんからはこれでもかと教えてくれる。日常というものへの観察とその態度は、それがいかに情熱を持ち、血の通った仕事であったかが想像できる。
普遍的でありながら壮大。この様な…
先日観た『晩春』同様、奇妙な視線の不一致がある。イマジナリーラインをこれでもかという具合超えてしまうのだが、物語レベルでの演出ではないような気がする。古典ハリウッドにおいてイマジナリーラインを超える…
>>続きを読むここまでユーモアで楽しい会話劇を描ける小津安二郎の凄さ。現代の価値観とは違うと言われつつも、小津映画の女性はみんな力強い。全然男性に萎縮しない、特に原節子。
終盤の縁談相手を見に行こうとするシーンは…
二十八歳を迎えた娘の結婚をめぐる家族らの心情を、女性の自立や家族の絆と絡めながら描く。「紀子三部作」の二作目。
未婚である節子とアヤの二人が、既婚である女友達の二人と煽り合う場面が楽しい。「結婚し…