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リトル・チルドレンのragaのレビュー・感想・評価

リトル・チルドレン(2006年製作の映画)
4.0
過去は変えられない、だが未来は違うものになる。社会の片隅で虐げられる弱者は日常からの逃避を渇望する。そこに家庭という足枷があるかもしれぬが、振り切れる勇気があるか、振り切れぬ言い訳に妥協するか、その判断はどちらも間違っていない。楽観ではなく肯定という前進は、自省も含めて寛容という他者への思いやりが大切なのだと物語る。思い通りになる人生は無い、だがそこに悲劇を伝播する道程ではなく想定外の未来に期待すればいいのだ。そこに我が儘ではない優しさがあるならば。
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