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黒い雨のc5のレビュー・感想・評価

黒い雨(1989年製作の映画)
3.9
◯「死ぬために、生きているのではありません」
◯原作は井伏鱒二『黒い雨』、読んだのは結構前だけど、忘れられないインパクトがある。
◯大学の授業で結末部だけ見た記憶がある。
◯1989(平成元)年に撮られたモノクロ映画。白黒にしたおかげでより生々しく当時の風景が見える。
◯主演は田中好子。松岡茉優になんか似てるな。市原悦子がいい。声がいい。
◯エンジン音を聞くとフラッシュバックを起こしてしまう青年が映画オリジナルで登場するのだが、彼の存在が「戦争は終わっていない」というテーマを補強してくれているように思う。また彼がラスト矢須子を躊躇なく救急車に乗せるシーンがさりげなく描かれるのだが、これは希望を示す非常に重要なシーンだと思うのです。
◯ 「体の中で、戦争は続いているのです」
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