きょ虚無〜
男、女、夜、車、ほんとにそれだけでできた映画
脚本はストーリーを語るというより概念のようなもの
和製『断絶』『ザ・ドライバー』というべきか、セックスシーンを全てカーチェイスに置き換えたロマンポルノというべきか
終盤の雪原を走るインサートとか完全に絡みのつもりでやってるし、ちょっと『青春の蹉跌』を思い出した
日本の公道でよくぞここまでのカーチェイスを!という評価は当然あると思うけど、どちらかというと夜の東京を走り屋たちの別世界(≒戦闘機乗りにとっての空)として描いた観念的な作品という色が強い
サングラスをかけ「向こう側」に戻ってしまった主人公をベランダから見下ろす妻の表情を撮らないところがいい