塩野ダイ

わらの犬の塩野ダイのレビュー・感想・評価

わらの犬(1971年製作の映画)
3.7
観る前のなんとなくのこの作品のイメージは『冴えない男がしがらみに耐え兼ねて村のみんなをぶち殺しに回る八つ墓村的な映画』なのかと思ってたらそんな感じでもなく。。

『都会から引っ越してきたどこかイケ好かない自己中且つ頼りなさげな男が、いざとなったらかなり頼もしいヤツだった映画』でした。

『村』という小さなコミュニティで除け者扱い受ける主人公、子供っぽくかまってちゃんの嫁がノーブラで乳首ビンビンなもんで村の男たちが悶々としだす。

それなりに感情移入しやすそうなシチュエーションなのに最後まで出来なかったのは、諸々のやり取りと最後の修羅場も最近『パージ』で観た、そこまで家族を危険にさらしてあえて戦うのか?と飲み込みにくさがちょこちょことあるからだろう。

冒頭ちょけてるダスティン・ホフマンがスカーフェイスばりの男を見せたり、嫁に執拗に差し込まれるあのシーンや、骨董品の『罠』がいつ使われるのかと思いきや、絶妙の使い方をしてくれたのでOK!!!
塩野ダイ

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