Ririko

わらの犬のRirikoのレビュー・感想・評価

わらの犬(1971年製作の映画)
3.0
【帰り道がわからない】
普段大人しい人(キャラ)が何かのきっかけでプツンと切れて、内に秘めた才能を開花させる…という設定は割と好きなのだが、この主人公はあまり好きになれなかった。

主人公・デイビットに感情移入できないという点で評価が低めというのもなんだが、ラストが結構ゾクッとしたので良き。

温厚な人ほどキレると怖い、というがやはりそうなのかな。

デイビットは数学者なのでその頭脳を働かせ、てっきり細かな仕掛けで追いつめるかと思いきや、謎の液体バシャーン!銃でドーン!ネズミ捕りでガシャーン!と意外に大胆。

自分の研究を邪魔されることに酷く苛立っていたデイビットは、自分の領域である家を壊されることが相当許せなかったのだろう。

あまりこの夫婦間のコミュニケーションが上手くいってなかったように感じられる。
デイビットがそこまでしてヘンリー匿う必要ある?とイライラしてしまったし、はよ警察に電話しろや!と思ってしまった。笑


○印象に残った言葉
「あなたが来たのは戦う勇気がなかったからよ」
「僕は争いごとは苦手だ」
「簡単に見つからないのが時間とネコだ」
「不意を突かれたのは誰かしら?」
「いや僕にはできない ここは僕の家だ 僕自身なんだ だから暴力は許さない」
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