トノモトショウ

わらの犬のトノモトショウのレビュー・感想・評価

わらの犬(1971年製作の映画)
4.0
暴力にとらわれていく様を天才・ホフマンが緻密に演じたことで、ただバイオレンスなだけではない人間味のようなものを感じた。危機的状況下である種の狂気が芽生えるのは必然的で、そのために退屈な前半の描写がある。カタルシスの対極にあるフラストレーションを抱えるが、それが最も映画的であり芸術性を帯びる。