良い点
特に後半シーンにかけて涙することが多かった。三船敏郎の渋い演技のせいか、何気ない言葉が1つ1つ名言に聞こえてくる。全てを見通すような風格と威厳を表し、でもその奥では限りなく広い優しさを持っている赤ひげに惹かれる。
ちょうぼとおとよの仲睦まじさや彼らの境遇には涙がでてしまう。彼らの声はまさに天使のような天真爛漫な声だった。
赤ひげは医者を通して「人生」と「生命」というものをテーマに扱っていた。
悪い点
赤ひげのアクションシーンが少しリアルに感じなかった。でもスカッとするシーンではあった。
あとちょうぼが自殺するのも考えにくい。あんなに陽気な少年が希望を失うのは考えにくい。動機も曖昧だった。
ピックアップ
赤ひげ「よせ、そんな奴に触るな手が腐るぞ」「何、自分の内臓から腐っているのも分からないとは鼻まで腐ってるな」
ちょうぼ「おらは馬になりてーや、馬なら草食ってればいいからな」
加山雄三「なんですかこの野菜の腐ったような臭いは?」「あぁ貧乏の臭いですよ」
加山雄三の結婚式のシーンの妻の佇まい。そして音楽ではなく、鶯の鳴き声だけの挿入。