とことんヒューマン。最近PTAばかり観てたので尚更。三船敏郎も加山雄三も嫌味がなくてとてもいい。小鼠の子役は驚き。どですかでんのお兄ちゃんだ。小鼠は、周囲の祈りも虚しく、助からないんじゃないかと思っ…
>>続きを読む黒澤明の映画を観る際には、僕はいつでもその明瞭なモニュメント(像)とモーメント(瞬間)の描き方を面白く思っており、この『赤ひげ』については、ほとんどモニュメント(像)だけで成立させた作品のように感じ…
>>続きを読む身体的なものであれ、精神的なものであれ、病の原因が本人の外、社会にあるということがひしひしと伝わってきた。(それだけに生来の色情狂と診断された女の存在がノイズになるが。)
壁に映る影の演出が印象的…
3時間は長くない。笑えて泣ける。貧困と暴力にさらされた人々の苦悩と痛み、人の中に眠る温かさをじっくりと対照的に描き、人間の不条理と可能性が示されている。
長めの固定ショットや生活音のある空間描写と…
やっぱり黒澤明は映像職人なんだな。
蝋燭に照らされ、壁に映し出される光と影の描写は本当に美しいと思う。
干された無数の布団の間に役者を配置して、奥で話す人、手前でそれを聞く人。
ひとつのカットの中で…
DVD📀所有。黒澤明1965年監督作品。山本周五郎の「赤ひげ診療譚」原作。三船敏郎、加山雄三、山崎努主演映画。
江戸時代の小石川養生所を舞台に、そこを訪れる庶民の人生模様と通称赤ひげと呼ばれる所長…
気持ちのいいほどの勧善懲悪!
といってもこの映画における基本的な悪は「貧困と無知」であるから、よくある時代劇のように悪人が成敗されるシーンは多くない。
それでも、貧困や無知から抜け出せた人々の変わり…
モノクロで3時間超えのクロサワ作品、しかもあの『赤ひげ』ということで、NHK-BSプレミアムを録画したままなかなか重い腰が上がらずに半年以上も寝かせてしまいました。
途中に休憩が挿入されていますが、…
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