赤ひげの作品情報・感想・評価

「赤ひげ」に投稿された感想・評価

この年代(1965)の日本映画、となると、何となく会話のやり取りや、間、様々な価値観のズレがあって退屈、と想像してしまいがち?な印象だが、これは現代のオムニバス作品や、ドラマに通ずる様なテンポの良さで非常に観やすいエンターテイメント作品。
若い人にも是非観てもらいたいと思う。
slop

slopの感想・評価

4.0
療養所の人たちの各ドラマが綴られるオムニバス形式の長尺作品。

七人の侍を観た時は三船の野生の獣のような出で立ちがコミカルで印象的だったが、本作では彼の長年の共演者でもあり三船の父親代わりのような志村喬の息が三船の役に完全に根付いていた。

黒澤明と三船の集大成、というか
これ以上何が撮れるのだろうか
notitle

notitleの感想・評価

4.5
貧しく、病む人達を受け入れる養生所で、意図せず働くことになる青年と、所長及びその周りの人達の話。環境が人を作る、卑しさや淺ましさから、澱みない無垢な優しさまで、様々な人間模様。人間、何度でもやり直せるし、真面目に生きる人達を肯定したい。
Ryosuke

Ryosukeの感想・評価

3.8
黒澤の人情物大作。ワンカットワンカットの構図が良く考えられている。壁に映る影の使い方も印象的。
地震によるセットの倒壊、粉塵の中での人物の背後からの強烈な照明による表現は鮮烈。
風鈴を使った心情表現も鮮やか。
井戸の内部の撮影は非常にインパクトがある。
ドラマの展開は素直で、予想されることがしっかりと起こる感じ。
主人公二人の人物造形に関しては、正直若干の嘘臭さを感じてしまう。急にアクションが始まって、めちゃくちゃ強いという描写はブラックジャックかよと失笑してしまう感じ。
香川京子の狂人役は熱演。長回しでじりじりと人物の位置関係の変化を捉えたシーンはかなりの緊張感。
杉村春子もいつものように癖のある人物を好演し、印象に残る。
二木てるみ演じる幼い娘の心情の移り変わりの描写は良かった。初めと最後の方で全く印象が変わる。主人公への想いの表現方法も愛らしい。
ただただ素晴らしい。
「女優生活70年記念 香川京子映画祭」
@新文芸坐
終始、涙。みんなが人を思う気持ちが強く、情け、人情、思いやりが半端じゃない。もらい泣きしてしまう程、役者さんの演技が素晴らしい。
プライド高き若き医者の心境が患者と過ごす内に変化し、一生懸命に患者に尽くす姿に感銘する。赤髭が彼に厳しく、時に優しく接するシーンは親子のように感じさせてくれる。
人の優しさ、人生とは、世の正義とは、気持ちに寄り添うとか、生きる本質、人の死とは、この映画が全て教えてくれている。黒澤明監督の哲学を垣間見れる作品!
「七人の侍」に次いで、黒澤作品を鑑賞したのは2本目。
インターミッションまで見て、残りは翌日に持ち越して見ようと思っていたのに、やはりと言うかなんというか、引き込まれてそのまま最後まで見てしまった。
重厚なヒューマンドラマなのに、必要以上に重苦しくない不思議な作風だった。

黒澤映画は、物語の設定やキャラクターの生い立ちをいちいち親切に観客に説明したりしない。バッサリしている。でも作品がこれだけ長尺になるのは、独特のタメ感とか、一見無駄なようで後々味わい深く感じられる意味のあるカットがたくさん盛り込まれているせいだと思う。こればかりは、洋邦問わず最近の映画ではなかなか見ることができない。エンタテインメント性よりもアーティスティックな側面に重きを置くことができたこの時代の特有のものだと感じる。

カメラワークも本当に秀逸だし、特にこの映画においては効果音の使い方が印象深いシーンが多く、表現技法の巧みさに舌を巻いた。

正直いって演技が下手くそな役者も数人混じっていて、特に序盤はそれを顕著に感じられて先が不安だったが、加山雄三の演技は台詞の言い方などに独特のクセがありつつも味があったし、何よりやはり出番が少ないながらも重厚感と存在感を十二分に感じさせる三船敏郎が相変わらず素晴らしい。演技に説得力がある。そして二木てるみさん演じるおとよの印象が何とも鮮烈で、話が進むにつれてどんどん人間性が花開いていく彼女にいたく引き込まれていった。

「人の死は荘厳だ」「貧困や無知が病を生むのだ」
こういった名言が光る、『死』に焦点を当てて繰り広げられるドラマ。
『人生って素晴らしい!』なんて軽薄なテーマの作品の何百倍も深く心に突き刺さって来る。

鑑賞し終わってうっかり独り言を呟いてしまった。
「やっぱり黒澤作品はすげえ」
Masa

Masaの感想・評価

3.6
【黒澤明 映画】1本目

「おまえはばかだ」

初 黒澤明 監督作品。

物語の起結だけみれば、よくある内容だけど、その間に描かれる養生所の患者たちのストーリーなどなどが濃いぃ。

「人間の臨終ほど荘厳なものはない」
のシーンが印象強すぎる。あの描写は初めてだった…

赤ひげの渋さがいい。しかも超強い。のにラストのあの感じ。ギャップがすごかった。

あとあの若干ませた子どもの演技が良かった。

180分集中力が持たなかったのが情けない…
すばる

すばるの感想・評価

4.3
細かな内容を忘れてしまったが非常に良い映画だった。赤ひげ先生の朴訥で誠実な人柄と、新米の医師の熱い意志のコンビネーションがすばらしかった記憶がある。現代のすべての医療ドラマの先駆けといっても良い作品だと思う。
復刻版パンフレット目当てでDVDを買ったので久しぶりにみた。
涙涙。
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