このレビューはネタバレを含みます
これは、江戸時代の、医療物の、話だが、『赤ひげ』先生の、心まで、治す医療。現代の、メンタルケアに、通じる所がある。『おとよ』の話も、そう。あの治療は、カウンセリングである。『赤ひげ』先生が、いかに、…
>>続きを読む三船敏郎を続けて鑑賞。
黒澤明監督との最終タッグとなった1965年の作品。三船は、小石川養生所の赤ひげこと新出去定を演じた。
物語は加山雄三演じる若き医師・保本登が養生所にやってくるところから始ま…
セリフがそのものの人間性や機知に富んでいる。
赤ひげ先生が、人や世の中を語るとき、それは普遍的で今も変わらないことに驚きと面白さがあった。
保本は言わば不当解雇ならぬ不当雇用で赤ひげに雇われめちゃ…
衝撃的な映画体験だった。
ここ数年、表現方法の巧拙で映画を観ていた自分にとって、はっとさせられる映画だった。ちまちました技巧ではなく、映画とはこうだろう、と分厚い張り手で吹き飛ばされるような感覚。
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焼け爛れた心、荘厳で醜悪な死。病以前、生きることそれ即ち苦役。一次予防。エピソードの羅列的構成なのは否めない。大根で殴られる杉村春子。たっぷりシネスコな正面横位置並列夕飯GS、屋内蝋燭灯火・強いシル…
>>続きを読む黒澤明の映画を観る際には、僕はいつでもその明瞭なモニュメント(像)とモーメント(瞬間)の描き方を面白く思っており、この『赤ひげ』については、ほとんどモニュメント(像)だけで成立させた作品のように感じ…
>>続きを読む素晴らしい!大傑作!!
様々な事情を抱えた市井の人々が丁寧に描かれており、それぞれ独立した物語として完成されている。加山雄三が仕事に情熱を傾ける過程、女が精神的な病を抱え愛に目覚める過程、少年が経…
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