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白雪姫のyaaaのレビュー・感想・評価

白雪姫(1937年製作の映画)
5.0

おそらくちゃんと見たのは初めてでした
なんとなくストーリーは知ってはいたけど
(多分それで見た気になってる人も結構多そう)
ハイホーハイホーの歌とかもこれが元ネタだったんですねえ…

1937年製作(日本では1950年公開)
世界初の長編カラーアニメーション作品とのことですけど、
クオリティが化け物でした
というかあまりの凄さに絶句するレベルでしたね
まず約90年前の作品とはとても思えない、ほとんど古さを感じないところにかなり衝撃を受けますし、というかおそらく修正もかかってるのかもしれないですけど、それでもこれだけ綺麗な状態でフィルムが残っているというのもまた凄い!
アニメーションの枚数と動きの物量と動物の物量でこれでもかこれでもかと畳み掛けてくる圧倒的な作画クオリティ
CGもモーションキャプチャもない時代にどれだけの才能と人材と時間を込めたらこうなるのか…!
映像をもとに描き起こしてるのかわからないですけど、
動きの生々しさが本当にすごい
白雪姫と小人のダンスのシーンは本当に生きているように見えました
あそこだけ枚数が多んでしょうか?
ディフォルメされた動物達のコミカルな動きなんかも見どころ名シーンが多すぎて
というかもはやずっと凄いからどこがいいとか逆にあんまりなかったなあ
あーあとハゲタカの飛んでいくシーンとかも良かったなあ…
エピローグの字幕のフォントも良かったし…
まあともかく、はたからみれば完全にイカれてるなっていうレベルのこだわりを妥協なく注ぎ込んでいるからこそ、世界中であんなにも広く永く愛されているんでしょうね

小人のキャラづけもほんとによくできてるし、それぞれの性格があだ名?になってるところとか子供が新しい言葉を覚える時とかにもおそらく凄くいいんだろうなあと思いました
字幕だとてれすけ、みたいな、特徴的なあだ名だったけど、英語だともっと一般名詞っぽかったので、あれを見てると子供でもスッとキャラクターの特徴と単語が結びつきそうです

たしかにキャラクターデザインの古さ(古いかなあ?)だったり人物造形の深みなど、問題点を挙げようと思えば挙げられるんでしょうけどまあそんなことは全く問題にならないと思える、王道の中の王道っていう感じで、長編カラーアニメーション第1作目からして金字塔を打ち立てたって感じですね
yaaa

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