Ken

白雪姫のKenのレビュー・感想・評価

白雪姫(1937年製作の映画)
3.8
2020年179本目。
すごい見たかった作品。
1937年!の初の長編アニメーション作品。

Disney+で見た今作は、おそらく1993年にデジタル処理で修復されたデジタルニューバージョンだろう。めちゃきれいだった。
あまりにもきれいすぎて、味気ないな…って思っちゃった………

井戸を覗き込んで、波打つ水面に顔が映るっていう手描きでやるとものすごく大変なシーンも、綺麗になりすぎて、なにも感じられなかった。まぁでもその頭のおかしい技術力という事実は変わらないんだけどね。


でもなんだかんだ、全ての描写に対して、すごいよなーって思っちゃう。
こんなにたくさんの動物をひとつの画面で動かすなんて、とか。
埃がかった窓ガラスを拭いて覗くシーンは色の塗り分け大変だろうな…とか。
7人の小人が楽器を弾いて踊るシーンとかも素晴らしい。


それだけじゃなくて、演出がすごい。
森に逃げ込むトラウマになりそうなシーンとかの迫力はすごいよね。よくあんな描写を思いつくよな。

あとはなにより林檎を食べるシーン。食べた瞬間を映さないで、倒れた手から林檎がこぼれ落ちるところしか見せない演出。素晴らしい。


この作品、音楽も素晴らしいよね。なんてキャッチーなんだ。
そしてこんなにもたくさんの楽器を使っているなんて。すごい。ハイホーとかね。
そして、それと対比されるような、シンプルな美しさの"Someday My Prince will Come"もとてもよかった。




オープニングのスタッフロールの前にウォルトディズニーからのメッセージとして「この作品を生み出した我がスタッフの努力に感謝を」ってあのウォルトのサイン付きで真っ先に出てくるの素敵。

そして物語の説明の後に映るのが、お城の遠景。これって他のディズニー作品でも良くあるやつだよね…?
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