Ryan

JFKのRyanのレビュー・感想・評価

JFK(1991年製作の映画)
3.9
バイデン政権は"最後の機密文書"を公開できるか?



ストーリー
1963年11月22日。テキサス州で第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディが暗殺され、事件発生から2時間後、リー・ハーヴィ・オズワルドが犯人として逮捕された。しかし彼もその2日後、護送中にナイトクラブの経営者ジャック・ルビーに射殺されてしまう。


主演 ケヴィン・コスナー
監督 オリヴァー・ストーン


めちゃくちゃ面白い。
さすがオリヴァーストーン。めちゃくちゃ難解で賢い物語構成が意地悪なくらいわかりづらい。一回の鑑賞では太枠しか見えない。それでもしがみつきながら観続けるとこれがアメリカの考え方であり、日本では失われたもので新鮮で強烈に感じる。日本人が観るべき映画かもしれない。

3時間半の大長編でありながら、あくまで陰謀論。当時と現代の説を比較すると訂正されたり実証不能な事例も存在するが、あくまでクレイショー裁判を中心にオリヴァーストーンのオリジナルで物語が進む。見事すぎてこれが真実であったら面白いのにと思わず見入ってしまう。
対局的で対極的なこの物語がとても魅力的に
映る。謎ってのは完璧だったら簡単で案外失敗しながら成功した事例の方が物事をややこしくしているのかもしれない、そんな判断基準がこの映画には存在していたと思う。

終盤のケヴィンコスナーが凄すぎて鳥肌が立つ。国のため1人で戦う人間の意志ってのは時に恐ろしいものであり、それを体現したコスナーの演技はすごい。
さらにゲイリーオールドマンやトミリージョーンズ、ドナルドサザーランド、ケヴィンベーコン、ジョーペシ、ヴィンセントドノフリオ、若かりし髪の毛があるマイケルルーカ等アベンジャーズくらい凄いメンツが集まってほぼ喋らず体を使って演技をしている。

バイデン大統領により1963年のジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件に関する文書を 1万3173点が公開された。
一方で残る数百点の機密文書は引き続き非公開となっている。
いつ公開されるのか?
何を意味するのか?我々は歴史を目の当たりするかもしれない。
Ryan

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