マシュマロ

ハチミツとクローバーのマシュマロのネタバレレビュー・内容・結末

ハチミツとクローバー(2006年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

竹本が恋に落ちるシーンが美しい…。淡い桜の絵を背景に一瞬時が止まったようでした。

スピッツの魔法の言葉の世界観がマッチしています。

切り取りたいシーンばかり。
特に、森田とはぐちゃん二人のシーンが焼き付いて離れません。
「人は何故、絵を書くのだと思う?」森田が問う、海のシーン。
ペンキで自由奔放に描くシーン。
作品ではなく、札束でしかないと言って、納得いかない自分の彫刻を燃やすシーン。
森田のクサイ台詞の中には、自分の気持ちだけではなくて、ちゃんと周りのみんながいたところにこの物語が集約されているように思えました。

感覚派同士の二人は、得たいの知れない無意識の感覚部分で引かれ合う。それが例えようもないほど壮大で。加えて、欲望や本能が迸っているものだから、そこから生命を感じるようにドキドキさせられて、はぐちゃんと一緒に森田に恋をした!
美大出身の若きし伊勢谷友介が森田役によく似合っていました。

みんなを丸ごと包み込む花本先生役の堺雅人には癒され。
山田も間宮も雰囲気あります。
強いて言うなら、櫻井くんが浮いていたような…

大学生の青春は、高校生とは違う特別な良さがある。
特に美大だからか、個性が強く出ていて、玄関の靴を見ただけで、個性の塊のようでした。だからこそなのか、ちょっと特別な青春映画に思えました。