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偽大学生のtotomのネタバレレビュー・内容・結末

偽大学生(1960年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

4度目の受験に失敗した大津は未亡人で経営難に陥っている母親を安心させるために、東都大学に偽大学生として潜り込む。大津はたまたま喫茶店で全共闘のリーダーが警察に連行されるところに居合わせ、大学学生運動の中心組織である歴史研究会のメンバーへの言付けを頼まれる。これをきっかけに大津は学生運動に参加するが、工場のデモで警察に連行される。警察の尋問で偽大学生であることがばれた大津は他の連行された仲間より先に、即釈放される。そんな大津に警察からのスパイであると疑いをかけた歴史研究会のメンバーは彼を3日間監禁する。なんとか逃げ出した大津だったが、不審者として警察に連行され、監禁の事実を暴露してしまう。警察は大津の証言をもとに大学で監禁の事実があったか検証し始める。しかし、学生・教授全員が偽証し、事件は大津の精神障害が引き起こした妄想であると片付けられ、彼は精神病院へ送還される。その後、全共闘の集会に招かれた大津は病院で本当に精神障害に陥り、監禁の事実を忘れてしまっていた。自分が東都大学生だと思い込んでいる大津は、偽大学生として大学を駆け巡るのであった。
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