まい

ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔のまいのレビュー・感想・評価

4.0
『二つの塔』単体で観た場合、なにがなんだか分からないと思うので必ず三部作見ましょう!指輪の世界にどっぷり浸かった方が楽しめます。ポップコーン映画が大好きな方には向いてないシリーズです。私のような映画オタクが楽しめるシリーズです☺️故に『旅の仲間』をよくご覧になってから楽しんでいただきたいです。一作目の旅の仲間は一本使って状況説明や世界観の説明に終始してました。二つの塔から物語が進みます。

原作の指輪物語も難解な部分がありましたが、小説故に尺を気にせず思う存分トールキンワールドを展開出来たけど、映画は商業的に成功する義務を背負いながら、エンターテイメントと原作ワールドを壊さずにベクトルを合わせてきたPJ。断腸の思いでカットしたエピソードが多々ある中でここまで形にしてくれたことに感謝。

楽しみ方は人それぞれなのですが、これから見る人には是非『旅の仲間』からエクステンデッドエディションで順を追って観てほしい。

三部作の中で非常に大きなウェイトを占めてるのが本作の第二部。
物語の核心、テーマはが詰まっています。人の情けや因果応報、人類愛といったところが全体を通してみると二つの塔に詰まってると思います。そういう側面から観るとお約束的な展開よりも登場人物の高潔さやそこに至るまでの心理描写にフォーカスして観ると楽しめるのではないかと思います。

全体を通してフロドがいわゆる主人公らしくはないのは否めません。しかしゴラムを通じて将来の自分を重ねてしまいつつ、それ故憐憫をゴラムに感じつつ、ゴラムをに対して更生をも視野に入れながらも、一番大切なのは大好きなホビット庄を守りたい気持ちから来る自己犠牲。しかし中つ国のリビングレジェンドすら恐れる指輪に日々蝕まれてる...そういう視点から見るとフロドも立派に見えてきます。

そういう部分がトールキンが一番伝えたいテーマだと思うし、PJが一番大事にした部分だと思います。アラゴルンも王になるフンギリがつくところも見所だと思います。
まい

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