のせ

TIME/タイムののせのレビュー・感想・評価

TIME/タイム(2011年製作の映画)
4.0
設定が輝いてるSF、時間が貨幣になる世界

そんな世界だ!と言われたら、そうかーってなるが、貨幣制度から時間制度に変わったきっかけとか根拠が知りたくなってしまった

どう考えてもデメリットが多い通貨ではないかと思うが、

相手から確実に奪える、死と直結している、銀行が時間(貨幣)を発行してる?、それとも人間が生まれたらその貨幣も生まれる?、時間切れじゃなく殺された場合の時間は無駄になるようだけど、そしたら流通量って管理できるのか?、など色々

思考実験のような設定だと思った

やっぱりみんな金持ちになると(時間持ちになると)、有り余るほどの量を目指してしまうのね、俺は絶対に不老不死なんて嫌だけど、お金持ちの考えることはよくわからん

現在の貨幣論とは全く違う考え方で、貨幣はただの紙とか信頼の証とかそんなレベルじゃなくて、生きることに直結しているのは、なかなかのディストピアで辛い世界だなぁ

つまり、現代はお金のために生きる必要は必ずしもないけど、貨幣がお金だと誰しもが働かなきゃいけないし、誰しもが時間的満足感を目指さないといけない

もしくはかなり極端な場合だが、逆説的に自分のためだけにお金を溜めていくんじゃなくて、隣人に優しく再分配される世界が幸せなんじゃないかっていう提案では

内容的にはすっきりした終わりでよかったです
のせ

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