ももも

新・平家物語のももものレビュー・感想・評価

新・平家物語(1955年製作の映画)
4.2
まず冒頭の長回しが素晴らしい。単に技術的に難しいことをやっているというだけではなく、庶民、武士、仏僧、貴族の混在というテーマを最初のワンシーンで映像的に明確に映し出している点が素晴らしいと思う。主人公の清盛を中心に、庶民ー武家/仏門ー公家という対立を繰り広げつつ、その対立を掻き乱す要素を効果的に組み入れている。高僧が無数の僧兵の前で演説するシーン等、マンパワーを贅沢に用いたシーンがいくつかあっていいなと思う反面、物語の都合上大規模な合戦シーンが存在せず、ちょっと消化不良な感じもある。三部作の第一作だけど次回作以降は監督が別の人なんだな。。
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