思っていたよりずっとファンタジーで、終始おとぎ話を聞いているような不思議な感覚になった作品だった。
でも純粋に、愛っていいなと思った。
父の口から発せられるのは想像の物語の数々。
でもそこには目の前の相手を喜ばせたいと思う愛によって紡ぎ出されていて。
父のことをホラ吹きと一蹴し理解を示さなかった息子が最期にそのことを悟る。
私もいい年齢の大人になった今だからこそ、親の理解できない部分や親への接し方が分からなくなるときがあって。
だからウィルの気持ちはよく分かった。
けれども自分が思っているより親の愛ってずっと深いんだろうなということを今回の作品を観て痛感した。
スペクターの街並みのシーンも素敵だったけれど、水仙のお花畑のシーンが何より素敵だった。けれどもしあのシーンも作り出された想像の物語だったとしても奥さんへの一途な愛は十分に伝わってきたから正直真実かどうかはどちらでもいいのかもしれない。
総じて思ったのは人が好きで人を深く愛せる人は人からも愛されるんだな、と。あとチャーミングな大人ってなんて素敵なんだろう、と。
スター・ウォーズ好きの私はユアン・マクレガーに出会えてとても嬉しかった…!