いわはる

ビッグ・フィッシュのいわはるのレビュー・感想・評価

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)
4.1
見る方によって総括が違う映画なのかな。ということはめちゃくちゃいい映画。

ネタバレ防止の設定があるけど、レビュー見た感じあってないようなものだったので、このまま続けます。

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エドワードのするホラ話はとても愉快で皆を楽しませている。一方、ウィルは何回も聞いたその嘘っぱちに嫌気がさしている。ウィルがこうなってしまったのは、話が面白いか面白くないかで見ずに、真偽を常に疑ってしまったから。

エドワードのホラ話は、虚実入り混じっていたことがお葬式のシーンで明らかになりますよね。エドワードが自らの人生を脚色し、全ての出来事を肯定しようとした結果がホラ話だったと考察しました。皆さんも自らの経験談を話す際に、直喩や隠喩を抜いてしまえば容易にホラ話が創れるはずです。ホラ話の素敵なところは、それを人に話すことによって笑いになる、誰かの人生の彩りになるということ。

今回、僕が面白いなと思ったのは水が絡む場面。作中に出てくる水の量が近づく死期のバロメーターのように感じました。魚は身体の約75%が水。自宅療養中に飲む水、服を着たままバスタブに身を沈めたこと、これらがビッグフィッシュになるための準備のようにも思えます。

ラストシーン、心がぽかぽかになること間違いなしの名作。
いわはる

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