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デッド・サイレンスのはちろくのレビュー・感想・評価

デッド・サイレンス(2007年製作の映画)
4.8
観たのがかれこれ10年前で、当時はまだ10代かつ今よりもホラー映画が苦手だったので余計に怖く感じているだけかもしれないけれど、未だに怖くて見返せない。デッドサイレンスよりも怖さと評判になったインシディアスも死霊館も嬉々として観れるのに。

100%偏見だけど、若き日のジェームズ・ワンが「怖がらせてやるぞ」と意気込んで撮ったような気がする。インシディアス&死霊館は主人公たちの愛や絆が丁寧に描かれていて、それが恐怖に対抗する鍵になっていくけれど、覚えている限りデッドサイレンスはそれがない。むしろ家族が怪しかったりラスボスだったりする。ゆえに主人公の孤独さを強く感じる。それがおそらく10年前の自分が怖がった理由だと思う。
あと純粋にビリー&メアリーの見た目が怖い。生きてても死んでても動いても止まっても怖い。

でもオチはすごく好きだし、舞台はとても綺麗だった。もう一度見返したい気持ちばかりはあるけど、やっぱり怖くて今日も観れない。
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