牛丼めがね革命家

劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲の牛丼めがね革命家のネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

原点であり最高のポケモン映画。子供向けの映画と重いテーマをうまく両立させてる、大人になった今でも鑑賞後考えさせられる。ミュウツー(ミュウ2)がひたすらに名言メーカー。

やっぱり完全版の方が好き。アイツーの生きているってきっと楽しい事だからってセリフがあったからこそ、ミュウツーの最後の結論により納得できる。

終盤、オリジナルポケモンとクローンたちが自己存在の問いに苦悩し争っているなか、ニャースだけが争わず月を観ているシーンが毎回心にささる。
人の言葉を話す代わりに技を覚えられない、ポケモンにも人間にもなれていないニャースにとって自己のアイデンティティなんてものは既に小さな問題であって、自らの存在について問い戦い続けるミュウツーに対してメタ的な存在でありミュウツーのお手本になっている気がする。
僕も自分とは?という問いの答えを見つける事はずっとできてないし、明確な答えがない以上、ニャースのように割り切って生きていくのがいいのかもしれない。
だからこそ映画ラストのカスミの「いるんだからいるんでしょうね」ってセリフが大好き。

続編アニメ特別版の「ミュウツー 我ハココニ存リ」でのセリフ、「私は誰だ?私は少なくともこの星にいていい生き物だ」には胸が熱くなる。