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寝ずの番のyamakawa3000のレビュー・感想・評価

寝ずの番(2006年製作の映画)
3.2
大御所落語家の笑満亭橋鶴が死んだ。
通夜も無事終わり弟子たちは師匠の遺体の前で
酒を酌み交わし、寝ずの番をしながら
師匠の思い出を次々に語っていく。
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超大御所俳優の津川雅彦の初監督作品。
落語、座敷歌、死体とカンカン踊り。
日本のお下品な笑いや遊びを
ふんだんに取り入れたコメディ映画。
今昔問わず下ネタはウケる。
しかも三味線片手にフリースタイル下ウタバトルです。
その時代なら、さぞ大笑いして楽しんだでしょうね。
芸者遊びは情緒あるもの?
いやいや何時だってアホなことして
お酒を飲んで歌って踊って笑いたい。

個性的な役者さん達が多数出ており
皆さん生き生きと演技されております。
中でも長門裕之が最高におかしくて、
加えて落語のシーンも何も違和感がなく、
すげぇなぁと感嘆しました。
弟が監督だからポテンシャルが最大限に
活かされてるのかな。

こういう日本古来的な笑いの映画って
今後誰が引継いで撮ってくれるのでしょうね。
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