題材はともかく、相変わらずガス・ヴァン・サントが美少年好きなのははっきりと分かった。
スケボー好きの青年アレックスが犯した過ち。
刑事に詰め寄られアレックスの心情は不安とともに揺れる。
無意識にカメラを揺らしたりなど、分かりやすい描写に感じたが、敢えて事件の深くを追及したりはしない。
事件前と事件後の変わったものをほんのわずか気付かせる。
それぐらいの微妙さをガス・ヴァン・サントは表現したいのだろう。
ただ時間軸をずらす意味がないし、同年代が見るべき類の作品であることは否定できない。
それらを踏まえても好みの作品ではない。