もとまち

パラノイドパークのもとまちのレビュー・感想・評価

パラノイドパーク(2007年製作の映画)
3.7
何となく再見。陰気なスケボー青年がうっかり人殺しちゃって無表情を装いつつも内心テンパりまくる映画。低体温の色彩、ぐらつくカメラ、不安定な音響、そして4:3の狭い画面が、主人公の荒涼とした心象風景をただただ静謐に綴っていく。殺人という罪にギリギリまで向き合えず、主人公自らが時系列を前後させる構成がユニークだし痛々しい。今見るとテン年代以降の映像作家に与えた影響がすごいデカそう。全体的には超あざといんだけど、やっぱカッコいいよな。
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