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赤ちゃんに乾杯!のモのレビュー・感想・評価

赤ちゃんに乾杯!(1985年製作の映画)
5.0
子育てって大変。でも何にも代え難いものでもある。陳腐な言葉だがそう思う。仕事、旅行、女大好きだったジャックが子育てを手放したあと虚無になってるのが印象的だった。デートやホテル暮らしひいては仕事に何の意味があるのかと。産む性は損だという昨今の風潮も分かるが産むことが出来ることは素晴らしいとも思う。仕事と子育てに忙殺されボロボロになったシルビアを見てると涙が出た。そもそも男が子育てするだけで作品になり母親が父親に子供を預けていいかと頼むこと自体おかしなこと(母親つまり女だって男同様子育ては初のことでてんやわんやなのだよ)だが80年代ということで目を瞑る。その疑問を遥かに上回る面白さがある。
育児の押し付けあいで頻繁に言い争いになる様分かりみすぎた。しかも寝てないから怒りの沸点が低い。ピエールとミシェル愛おしすぎる。クソだったジャックが一番鬱になって人生とは、命とは、生きるとはなど色々考えてて良かった。マリーが歩き出すラストも最高に素敵。全人類見て、とりわけ全男。
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