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ゴールデンボーイのKtkTのレビュー・感想・評価

ゴールデンボーイ(1998年製作の映画)
3.6
中々に残る怖さ。
まず、主人公の少年がどこにでもいる風なのが怖い。正直、ホロコーストとかに対する好奇心的なものは自分にもあるし、その等身大の主人公が染まってしまうのが怖い。
多分、内在する狂気について描いていて、少年と老人の関わりの中で、少年は狂気が目覚め、老人は過去に封じ込めた狂気が呼び覚まされる。そして映画の展開的に脈々と絶えることなく、現代社会に内在していることを実感させられる。
そしてそれを伝えきる役者の演技力も
見どころ。

原作と映画ではラストが違うのだが、映画のラストの方が身近に(もしかしたら自分の中に)潜んでいる気がして怖い。
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