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狼たちの絆のnyasuke33のネタバレレビュー・内容・結末

狼たちの絆(1991年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

以前観たときは、車いす生活となったジョーが突如立ち上がったり、最後にジョンとチェリーの子どもをお守りしたり、という展開に疑問符が浮かんだ。けれども今回十数年ぶりに観たら、もっともなストーリー展開だと素直に思った。

養護施設で育ったジョー、ジム、チェリーは「父」から泥棒を仕込まれていたが、温かい目で見守る刑事も父同様に思っていた。彼らの人間性にバランス感覚が感じられるのはこうした背景にあるのだな、と感じた。

チェリーと相思相愛だったジョーだったが、まるで彼女をジムに譲るようなかたちで姿を消す。もし彼がチェリーと結婚したら、ジムは姿を消すだろう。でもジョーにとってはジムもチェリーも不可欠だ。三人がいつまでも共存していく方法は…と考えたときに出した結論がラストだった。すべてジョー主導の展開である。

華麗なアクションやコメディを堪能しつつ、ストーリー展開をちょっと深く考えるとまた違った楽しさがあると思った。
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