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ローマの休日のxxxxのレビュー・感想・評価

ローマの休日(1953年製作の映画)
4.4
不朽の名作っていうのはこういうことだって見せつけるような王道映画の最高峰だ。観れてよかった。

脚本が素晴らしくて、役者が素晴らしくて、舞台が素晴らしいとこういう奇跡的な映画が誕生する。

まず脚本はこれがお手本だってくらい完璧な展開。最初から素晴らしかった。
ローマの休日として王女の息苦しさからの開放を描くためには、どうしても王女的な息苦しさの説明的なシーンが必要になる。ともすれば、退屈なシーンがだらだら続く構成になってもおかしくない。

しかし、本作では脱げたヒールを周囲にバレずに吐き直すことができるかというギミックを加えることで、観客に緊張感を与えることに成功している。説明的なシーンだと観客が気付くことない、見事な導入となった。また、そのシーンで王女が少しおてんばな性格であることも観客に説明することに成功している。こんなスタートダッシュを構築できる脚本家の作品は間違いないのである。

見事な導入を果たした後は、王女の閉塞感からの解放に観客は自己を投影することになる。平日の朝から髪を切り、ジャラートを食べ、シャンパンを飲み、船でダンスパーティをする。最高だ。役者も舞台も素晴らしいので上記の映像だけでも楽しい。それが、王女の閉塞感からの解放が合わさって、とてつもない非日常感を演出している。

また遊ぶお金の問題は新聞記者が特ダネを掴むための必要資金として投資するというこれまた絶妙な設定だし、新聞記者が王女に惹かれ、葛藤していく様も役者の素晴らしい演技によって観客に悶々とした気持ちを伝えることができているだろう。

書きたいことが多すぎて、逆に書くの疲れて書けないという矛盾する。もっとたくさんいいところ書きたいんですが、眠いのでこの辺りにしておこうとおもいます。素晴らしい映画。
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