あずき最中

ローマの休日のあずき最中のレビュー・感想・評価

ローマの休日(1953年製作の映画)
4.3
色褪せない名作。
オードリー・ヘプバーンかわいい、グレゴリー・ペックかっこいい。

特にお気に入りなのは、
①主人公・ジョーがヒロイン・アンのことを王女様とは知らず、ベッドから長椅子に転げ落とすシーン

王女と気づき、ベッドに戻したため、目覚めた「ベッドで眠らせてくれてありがとう! あの長椅子では眠れなかったでしょう!」というシーンも含め好き。
アーニャ、君は長椅子でぐうぐう寝てたよ...。

②アンがローマの町をひとりでうろうろするシーン
ジョーから借りた、なけなしのお金でサンダルを買っちゃったり、ジェラート食べたり、お花屋さんからカーネーションをもらったり、流行りのショートカットにしてみたり...ところどころでアーニャの愛らしさと妙に自信家なところが出て来てかわいい。

そのあとのジョーたちとのデートもずっと面白い...

③ジョーとアーヴィングがスキャンダル写真を並べて、記事にするなら...と妄想を繰り広げるシーン

心理的には写真=スキャンダルネタ=大金を見つめているとも言えるのだけど、アーニャとの夢のようなひとときを懐かしんでいるような雰囲気が好き。

個人的には、ここからジョーとアン王女の関係が恋愛→信頼に変わっていき、悲恋の悲しさとは違う、ラストの切ない感動が生まれているように思う。

アーニャがギターで追っ手殴ったりするのも好きだし、好きなシーンばかりだったので、あとは割愛。
ジョーの友人・アーヴィングの存在も作品全体をカラッとした雰囲気にしてくれていて好きだったな・・・。

ラスト、ジョーとアン王女が暗に気持ちを交わし、お互いに目を潤ませつつも、頑張って微笑んでいるのが、こちらの涙を誘う。まさか泣くとは思わなかった。

シンプルなストーリーではあるけれど、アーニャが寝起きに焦るシーンや「瓜二つ」の台詞だったり、さまざまなところにセンスを感じさせる作品で、とても楽しめた。

直接描かれていないけれど実は...というシーンもあるようなので、繰り返し観てみたいと思う。
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