オードリー・ヘップバーンさんの出演作を最初から最後までしっかり観るのは初めて。どのシーンを切り取っても華やかに輝く彼女の表情と演技力は、さすがの一言だった。
有名な昔の作品にありがちな、「筋が分かりきってしまっている」という事態がありつつも、最後の主演2人の演技には見事に飲まれて涙ぐんでしまった。
愛情と勇気、それらを裏付ける悲しみと信頼。いつまでも変わらないメッセージを名作として残してもらえた幸運に感謝したくなる作品。
今作のモデルになったというエリザベス女王にも思いを馳せると、また違った感慨が心の中に浮き上がる。