ひい

肉体の門のひいのレビュー・感想・評価

肉体の門(1964年製作の映画)
3.5
鑑賞中既視感を覚えてなんだったかなと頭をたたいてみましたら、ウエストサイドストーリーだったみたいでした。
誰もいない路地で若い女の子の仁王立ち、悲しいけれどちょっと未来の明るさも感じますね〜。

それにしても清純は和装の未亡人、お妾さんのキャラ作りが秀逸です。
清純の「色」というエッセイ、
「少女の印象は青い。桃の実の青さである。」
「女になって捨てられた」
「たちまちのうちに古楽面の、若女に変る。彫の深い顔である。」
「私の神は青い少女である。」

有象無象の東京の闇市で揉まれて暮らすより、天気のご機嫌で生死決まっちゃう田舎の暮らしの方がいいなと思ってるあたり、自分は東京で出世はできまいね、と思いました。
気概が足りていないというわけです。
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