パラジウム二乗

フィールド・オブ・ドリームスのパラジウム二乗のレビュー・感想・評価

3.7
2023年9本目
ケビン・コスナー主演
これは単なるベースボール映画ではない。ファンタジー映画であり、ロードムービー的な要素もある。主人公のレイが自己と向き合うことがゴールであり、野球場はその装置にすぎない。
レイとその家族にしかシューレス・ジョーたちが見えない設定とかは「そういうものなのだ」と割り切るべきであり、突っ込みを入れ始めるとキリはないのだが(テレンスは生きてるのか死んでるのか分からなかったり)、生死のボーダーや時間を超えて登場人物が交流し合う姿はとても感動的。心の声に忠実であれ。さすれば前に進むことができる。そんなことを教えてくれる。
アメリカ映画の中にマジックリアリズムを入れ込むとこんな感じになるのか…。