BT248

ボルトのBT248のレビュー・感想・評価

ボルト(2008年製作の映画)
3.8
STCの法則分類:「バディとの友情」「金の羊毛」

とても良い!
ジョン・ラセターがディズニーの総指揮を任された初期か一発目の作品で、ピクサー臭がぷんぷんの一作。
話はシンプルで、行って帰って来るマッドマックスと同じ流れですが、旅路ではバディものの要素が強く、退屈しません。ボルトは主人への執着が強いウッディと、なりきりバカなバズを混ぜたような特徴を持っていて、ジョン・ラセターの気合の入り具合が見て取れます。

この頃は質感表現や人間のデフォルメ具合とエフェクトも風船みたいにのっぺりしててちょっと不気味です。トイ・ストーリー2みたいな感じ。ですが冒頭でヘリが爆風を抜ける時の気流再現を見て、これはちゃんと作られている作品だ!と確信しました。

ボルトが旅を続けていく中で段々毛並みが荒れたり汚れていくのも素晴らしいですね。

最新と比べると多少あれですがアニメーションはすごく良く出来てました。ディズニーが2Dの頃から持つ動物の動きの再現度の高さがよく出ていると思います。ハトの動きなんか1番キレがあるので作業してて楽しいだろうなぁと思いました。動物以外でも、冒頭で敵が頭の上に乗った爆弾を取るときの爆弾の重み表現とか、クライマックスでハリボテが倒れる時の木材のしなり具合とかまでちゃんと出ていて感銘を受けました。全体的に物体の重量感がしっかり出ていて素晴らしいです。

最後の方で背景が2D背景になっていたのに気付いたのですがあれは予算の都合なのでしょうか?いずれにしろ個人的には味があって3D背景よりも好きでした。

なんといってもハトが好き。ライノも最高だけどハトが1番笑えました。ちゃんと東海岸と西海岸で訛りや喋り方や見た目も変わっていて、結構力を入れてるのも笑えますね。ハトの忘れっぽいという特徴がそのままギャグとして出ているのも最高です!
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