いしだ

ゴジラの逆襲のいしだのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラの逆襲(1955年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

ゴジラを見て面白かったので第2作目も見てみることに。


始めにゴジラの鳴き声が入るけど、初代のゴジラとはまた別な感じ。
個人的には初代のゴジラの鳴き声の方が好きかな。
後のシーンでも結構初代とは違う感じの鳴き声が多めな印象。
たまに初代っぽい鳴き声があってやっぱりそれが好みだなと思った。

そして関西弁!?大阪城!?大阪府警!?じゃなくて市警!?本当に腕章に大阪の市章が!
舞台は1作目と打って変わって関西なんですね。
なんとなくオペレーターの女性たちの話し方にコナンの和葉っぽさを感じたり。

冒頭からすぐにはゴジラに触れられないのは1作目から引き続く流れなのかな。
ドキドキする作りで、これがゴジラの定番の流れなのかも。
飛行機のシーンもすごいなあ…前作でも思ったけど、これが戦後10年くらいで作られたのか~!と冒頭から感動してしまう。
しかもこれ、1作目から1年とかで公開されてるんですよね、たしか。

そして今回はゴジラVS別の怪獣なんだ!と知る。(でもその後見ていくと対人間もあった。)
アンギラス!聞いたことある気もする…
前回の山根博士がいてちょっと嬉しい気持ち。
こういうのは本当にシリーズものならではの楽しみだなあ。
でもその後はめっきり出なくなったから、ファンへのサービス出演のような感じなのかな。

この途中のフラグ満載のような会話は一体なんなんだ…と思っていたらやっぱりフラグはフラグだった…いつの時もこういう映画ではこういう余計なことをする奴が被害を大きくするんだ…

前作も思ったけど、ゴジラに銃撃爆撃しているシーンはどうやって撮ってるんだろう…着ぐるみを着ているとはいえスーツアクターさんもいる訳だし…合成とかCGとかできる時代ではないし…
そして今回もたくさん壊れる壊れる。
このセットもきっとロケして測量して組み立てたんだよな…
これが特撮…いやあ、すごいな…感嘆の一言。
前作同様、特撮映画を作るという情熱を感じます。

ゴジラの動きは、対怪獣の格闘が追加されたからか、前回よりだいぶ人っぽく見えたのがちょっと残念かも。
あのズシンズシンとゆっくり堂々と進んでくるゴジラのイメージが強かったから、結構なスピード感を持ってアンギラスと取っ組み合いをしているのはちょっと私のイメージから外れたかな…という印象。
(後で調べたらコマ落としという撮影技法で撮られてるんですね。この速さがいいとなったとか…やはり好みは人それぞれだなあと思いました。)
でも、大きな足が建物をズシンと踏み潰す描写とか、ビルが一気に崩れこんでいく描写、水が地下鉄(?)に流れ込んでいく描写なんかはスケールの大きさが段違いでした。すごい。

そして、あーー!!!!大阪城ーーーーーー!!!!なんてこった!!!!
やっぱり象徴的な物は派手に壊される運命なのか…
ひび割れる演出とか細かい、スケールが大きいのに丁寧で、これがリアリティのあるポイントなんでしょうね。

北海道に場面が移ったものの、なんだかフラグっぽいなあ…と思ったらやっぱりまだ終わらないんだな~!
そしてまた小林さんは重ね重ねめちゃくちゃなフラグ立てるな~!!と思ったらやっぱりフラグを回収してしまった…
ゴジラという映画はメインのカップルと親しいポジションの友人を殺さないと気が済まない映画なのか…?

あとなんとなく神子島という名前に見覚え?聞き覚え?があるんだけど、後の作品とかに出てくる感じなのかな。
それとも似たようなのをどこかで見たんだろうか。

終わり方はやっぱりあっさり。
でも終って出てきたのが前作より分かりやすく終わりでしたね。

音楽は前作から引き継いでいないのかな。
ゴジラのメインテーマやフリーゲートマーチなんかがかからなかったのはちょっと物足りなさがあったけど、この辺はまだ2作目では確立していなかったんだろうな。

前作もそうだったんだけど、時間的に1時間半くらいなのサクサク進んで見やすいな。
やっぱりこれくらいだと気軽に見られて嬉しいですね。
単純になっちゃうという部分はあるかもしれないけど、こ難しくなりすぎなくていいかもしれない。

2作目だし、人気が出て続編を作ってみよう!という感じで作ったんだろうな。
前作より深いテーマがあるわけではないし、スケール感もちょっと落ち着いたかも、ということでこの評価かな。
すごいことに間違いはないけどやっぱり前作がすごすぎたという印象でした。
でも面白かったな。

見終わった後に特典を見て、合成とマスクについて知ったんだけど、すごいな~!
やっぱり手間暇掛けて作ってるんだなあ。
いしだ

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