てふろん

ゴジラの逆襲のてふろんのレビュー・感想・評価

ゴジラの逆襲(1955年製作の映画)
3.3
ゴジラシリーズの第二作。
前作の大ヒットを背景に作られた意欲的な続編。
舞台は大阪そして北海道。初めてゴジラが他の怪獣と戦ったのが今作。アンギラスとの戦闘の末、破壊される大阪の街はミニチュアで作られていますがリアルに再現されています。

前作と異なり、反原水爆といった政治的メッセージは薄く、冒頭はコントかなと思うほどにほのぼのとしたスタート。突然ゴジラとアンギラスのプロレスが出てくるのは衝撃的です。

前作で退治されたゴジラと今作で出てきたゴジラは全くの別人(別ゴジラ?)になります。原作者の香山滋氏が前に死んだゴジラを何度も登場させて殺すことが忍びないという理由で別のゴジラになったとのこと。首も細くて目もギョロっとした雰囲気です。

主人公の小林と月岡を主軸にストーリーが進んでいきますが、内容は分かりやすく娯楽作品として観るにはちょうどいいです。

ですが私の中で今作の評価が低い一番の理由が戦闘シーンが暗すぎて観るに堪えない点です。
夜間のシーンであることや着ぐるみ・ジオラマなど撮影の都合もあったのでしょうが非常に見づらい。幸い大阪城や淀屋橋周辺での戦闘はなんとか観れますが・・・(最近閉店になったミズノビルや石原時計店のビルは2021年現在もそのまま現存してます)。
てふろん

てふろん