浅見ベブ彦

綴方教室の浅見ベブ彦のレビュー・感想・評価

綴方教室(1938年製作の映画)
3.7
弟の横着なご飯の食べ方についてや、絞めた鶏がまだ生きていてふらふら歩き出した話など、日常に落ちているほんのちょっとしたユーモアを拾い上げたマア坊の綴方(作文)が、とてもキュートで生き生きとしている。

何かと湿っぽい出来事が多く、貧しくリアルな長屋生活から逃避できる唯一の拠り所が、マア坊にとっては綴方だったのかもしれない。