半兵衛

万華鏡の半兵衛のレビュー・感想・評価

万華鏡(1999年製作の映画)
2.7
デビューしたての女優二人(尾野真千子、三船美佳)を撮るカメラマンを撮影する監督とスタッフという二重構造は面白かったけど、それが作品に生かされていたかというと微妙。あと三船美佳が多忙すぎたためか少ししか登場しないため、本来ならば尾野真千子との対比としての存在(三船敏郎の娘で生まれながらにして芸能界を知る東京出身の三船、田舎育ちで河瀨作品に出たことをきっかけに女優になった尾野)なのに単なるゲストみたいになってしまっているのでバランスが若干悪くなることに。

それでもデビュー当時の初々しい少女・尾野真千子のキャピキャピした姿を存分に鑑賞できるが楽しい、特にラストの堂々とカメラの前でポーズを決める尾野の姿は後年の大女優っぷりの一端を見せてくれる。

あとカメラマンの有元さん、河瀨監督から結構罵倒されていて見てるこちらが「やめてよ!」という痛々しい気分に。
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