ゴジラ映画全作レビュー24作目。
本当ならトライスターに権利を売り飛ばして、前作の「VSデストロイア」で東宝ゴジラシリーズは終わるはずだったのだが、エメリッヒがあまりの駄作を生み出してしまったせいで東宝が激怒。
「アメリカよ。これがゴジラ映画だ」と言わんばかりの堂々復活を遂げた、ミレニアムシリーズの第1作。
正直、ミレニアムシリーズは世代じゃないのでこの作品も今回が初見。あまり評判も良くないイメージだったので舐めてかかっていたが、ハードルが低かったせいかこれが案外悪くなかった。
敵怪獣のオルガのデザインはエイリアンっぽい、どちらかと言うと平成ウルトラマンの怪獣みたいな感じ。インターネットに入り込んで学習するという設定も悪くない。
怪獣同士のバトルも今までの作品と比べてヌルヌル動くので、スピード感があって良い。
悪いところで言うと、CG黎明期故の見るに耐えない粗いCG、怪獣同士の殴り合いの際の妙に軽いSE、西田尚子の行動が支離滅裂などあるが、怪獣映画としては怪獣がカッコよく見えればOKなので、そこまで気にはならなかった。
ラストシーンのバッドエンド的な終わり方はガメラ3のパクリじゃない?ってのは言ってはいけないのだろうか。