ヴィドックの海の豚のネタバレレビュー・内容・結末

フランス革命の直前に不可解な連続殺人事件が起きる。私立探偵ヴィドックはその捜査に乗り出すのだが…。
絶対面白くないだろうなと思って観たら、予想していたよりは酷くなかったけどやっぱり面白くなかった作品。

映像が売りな作品だけに今でも目を見張る物はあるにはあるが、凝った構図からの顔のアップやら場面場面で差し込まれる｢その時現場では何が起こっていたか｣的なシーンなど正直しつこくてげんなりする事も多々ありました。

また全編通して光の陰影を強くしている為に非常に見づらくなっており、アクションシーンに至っては、凝った映像表現も加味されて何が起こっているのか本当に分かりにくかったです。

ストーリーの突っ込み所も多く、
【ヴィドックの住所が分かっているのに何故犯人は追い詰められるまで何のアクションも起こさないのか】

【せっかく革命で世間が騒いでるんだから、見つかるとまずい物をそのどさくさに紛れさせて燃やすなりしてしまえば良いのに、犯人が証拠隠滅の為にやった事が家捜しのみというずさんさ】

【何故事実の一端を知っているあの女性は殺されないのか。ミスリードを狙っているのか知らないが理由くらいは明示させておくべきでは？】
といった具合に枚挙に遑がなかったです。
今年観た作品の中でもワースト3に入るくらい駄目な作品でしたね。